
TOEICのリスニング速いし、全然聞き取れないから超苦手…
今回はこんなお悩みに答えていきます。
TOEICはビジネスシーンでの英語力を測る試験。しかし、中でもリスニングセクションは多くの学習者を悩ませ、



「どうすれば聞き取れるかわからない」
との悩みも少なくありません。
そこで今回は、TOEICのリスニングでほぼ満点(485点)を持っている筆者が、どうやってTOEICのリスニングを攻略し点数を伸ばせたのか、実体験から解説していきます。
- TOEIC学習をする際に、みなさんがよくやってしまいがちな過ち
- 絶望的なTOEICリスニングを劇的に変える学習法
- リスニングが苦手な人が絶対にやってはいけない学習法
TOEICのリスニングが壊滅的だった時にしてしまっていた過ち


筆者は難化が叫ばれる2024年7月にTOEICで920点を獲得し、今ではTOEIC講師と活動していますが、最初から自信を持って高得点を取れていたわけではありません。
実際、本番で



「あ、リスニング難しい。やばいかも…」
と感じたことは何回もありました。



そこで私も含め、よくある学習する上での過ちをまとめたので見ていきましょう。
TOEICリスニングの理解が足りてなさすぎた



TOEICで出る英単語は覚えたし聞き取れるかな。
筆者は最初こんな感じでしっかりと事前準備することなく受験したのですが、正直甘すぎました。
TOEICは大学受験や英検とは大きく異なり、ビジネスシーンでの英語力を測るテストのため準備は必須です。
- 各パートでどんな形式のリスニングになっていて、どこに注意すべきか
- 各パート何問でどれくらいのペースで問題を解いていくべきか
- 自分に合った先読みや回答の塗りつぶしのやり方
例えばになりますが、Part1は写真を見て適切な描写をしている答えを選ぶ問題ですが、時々写真の脇にあるメインではないイラストが答えになったりします。


そのため、Part1の対策としては、写っている人や物の全体像、そしてそれがどこにあり、動作はどうなっているか(何をしているか)などを音声を聞く前に頭に入れておく必要があります。



筆者は準備不足のため、パニックになり「あ、終わったな..」と音声が流れている中、集中力が切れてしまった経験があります。
このように、そもそもTOEICのテストはどんなことが問われ、どこに注意すべきかというTOEICの理解が甘いと、どんなに英語力がある方でも点数を取るのは難しいので、事前に押さえておくようにしましょう。
演習量が足りていない
上記内容と被りますが、TOEICリスニングの点数をUPさせるには、演習量も一定こなす必要があると考えています。
なぜなら、演習を重ねることで、本番でも「またこのトピックか」「またこのタイプの問題か」となる可能性が高くなり、本番緊張せずにスムーズに問題が解けるようになると思うからです。



事前に市販の問題集で勉強しても同じ内容が出るわけじゃないでしょ?



近年TOEICが難化していると叫ばれていますが、8割以上は市販の問題集で扱われているトピックと被っていますし、仮に未知のトピックだとしても問題の問われ方は一般的な問題と変わりません。
そのため、TOEICは一定の演習を重ね「どれだけ問題に慣れているか」によって、回答精度の意味でも、回答スピードの意味でも全然変わってきてしまうので、事前学習はやっておいた方が良いとなるわけです。
先読みの練習をしていない
最初に軽く触れましたが、「TOEICのリスニングが壊滅的すぎる!」という方の多くは、先読みがうまくできていない可能性があります。
TOEICパート | 先読みすべきタイミング |
---|---|
Part1 | 問題用紙の開封が許されたタイミングで6問とも全て写真を確認する |
Part2 | 必要なし |
Part3 | ・Part2が終わったタイミングで最初の問題をチェックする ・1問解き終わったタイミングで次の問題をチェックする |
Part4 | ・Part3が終わったタイミングで最初の問題をチェックする ・1問解き終わったタイミングで次の問題をチェックする |
Part2は問題が問題用紙に記載されておらず、音声が流れるだけのPart2は先読みする必要はありませんが、それ以外のパートは基本的に先読みが必須になります。



なお、この先読みは慣れていないとぶっつけ本番でやろうと思っても、うまくいかず逆効果になってしまうこともあります。
例えば、Part2が終わったタイミングでPart3の問題の先読みをした方が良いですが、2、3問一気に欲張って先読みした結果、どの問題も記憶に残っていない。
もちろん、一気に何問も先読みし問題の内容が頭に入るという方もいると思いますが、筆者のようにそうではない方も多いと思います。
そのため、「自分に合った先読みのやり方は何か」ということを事前にある程度練習しておくのがベストですよ。
そもそもリスニング力の基礎が足りていない
- TOEICのリスニング形式を理解する
- 十分な演習をする
- 自分に合った先読みのやり方を理解し練習しておく
これまでお話しした3つの過ちをしっかりと対策したしても、そもそものリスニング力の下地がない場合には、リスニングのスコアは壊滅的になってしまいます。
また、TOEICのリスニングは一回しか音声が流れないため、”聞き逃し”が許されない点も難易度が高くなっている要因です。



その上、近年のTOEICはPart2, 3, 4で特に顕著ですが、引っ掛けの回答が増えており、断片的に聞き取れただけでは正答が難しくなっているんです。
そのため、一度でしっかりと英語を聞き取れるだけの”リスニング力”を養う必要があるんですが、



それができないから絶望してるんじゃん…
と思う方もいると思うので、次で具体的に”TOEICのリスニング”で点数を上げていくために筆者がしたことをお話ししていきます。
絶望的なTOEICリスニングで劇的に点数UPを叶える学習法


リーディングの勉強をする
“目で見ても理解できない英文は聞けるわけがない”
一度読んでもわからなかった箇所を見直したり考えたりすることができるリーディングで理解できない英文は、リスニングでは理解できるはずがありません。



そのため、リスニング問題を目で見て即座に理解できるようになる訓練が非常に重要になってくるんです!
読んですぐに文構造がわかり文意がわかる英文は、何度も聞き直したり、音読したりする方法が効果的になってきます。
TOEICで問われるビジネス英語はリスニングパートであれ、リーディングパートであれ大きく違ってはいません。
そのため、リーディングパートの対策をして読解力が高まったことが理由で、リスニング力も向上するということもよくあるため、読解力を高めることは非常に重要です。
弱点を対策する
リスニング問題全てが苦手となれば、そもそもの基礎力が足りていないので、簡単な英文から練習しましょうとなります。
しかし、特に苦手なパートがある場合には、「自分が何に対し難しいと感じているのか」を言語化できれば、対策次第で点数UPが狙えます。



以下、筆者が実際にTOEICリスニングに対して絶望していた時の手強いポイントです。
- アメリカ英語、カナダ英語、イギリス英語、オーストラリア英語、ニュージーランド英語
が流れる - 環境保護、マーケティングなどの専門的な分野がトピックになることがある
- 話者によっては早口だったり、試験会場のスピーカーによっては聞き取りづらいこともある
- Part3や4は音声が長く、聞き終わった時には内容を忘れてしまっている



例えば筆者の場合は、イギリス英語に非常に強い抵抗があったため、イギリス英語の演習ができるTOEICの参考書を繰り返し解くことで徐々に慣れを増やしていきました。
また、特定のトピックに苦手意識があるのであれば、その分野の語彙を増やしたり、それに関連する問題が解ける参考書で勉強することで徐々に弱点をカバーできるようになります。
このようにして、「TOEICのどのパートがなぜ苦手なのか」を深掘り、それの対策を行なっていくことが点数UPをする上で非常に重要になってきます。
TOEICのテクニックを学ぶ
TOEICのリスニングは確かに難しいですが、テクニックが通用する問題がいくつも出題されるので、そういったテクニックを知っておくことが点数UPに不可欠です。



言い換えると「解き方のコツ」みたいなものです!
Part2の聞かれた質問に対して適切な答えを選ぶ問題ですが、「where」から始まる疑問文が出た場合には、「when」の疑問文の答えも偽の選択肢として登場することが多い(※逆も然り)
例えば、「会議室はどこですか(where is the meeting room?)」という質問に対して、「6時です(at 6 pm)」というような引っ掛けの回答がよく出てきます。
これを知っていれば、実際の問題を解いている中で「また引っ掛けの選択肢があるな」と落ち着いて対処できますが、慣れていないと答えをマークする直前で迷って時間を取られたり、最悪引っ掛けの選択肢を選んでしまうことも起こってしまいます。



また、こういった出題傾向を知っていれば普段の勉強の時から意識して取り組めるので、なんとなく問題を解くよりも学習効果も高まります。
TOEICのリスニングが壊滅的な人が絶対にしてはいけない学習法




ポッドキャストや英語ニュース、映画やドラマを学習教材にすることは絶対にしないようにしてください。



なぜなら、初心者にとっては難易度が高すぎるため、挫折率ほぼ100%と断言できるからです。
上記の学習法は、TOEICのリスニング問題で安定して9割前後取れる方向けの学習方法です。



参考書だとリスニングの勉強苦手なんだよね…
という方は、「スタディサプリ」など動画で勉強できるサービスがおすすめです。



「本だといくら読んでも頭に入らないけど、動画なら自分に合っていた」という方もいるので、ぜひ一度合うかどうか試してみてください。
TOEICのリスニングが絶望的な人が買うべき参考書


上記2冊が、TOEIC920点の筆者が「リスニングができなさすぎてやばい」という方に向けて選ぶ参考書です。
リスニング力を伸ばすためには、自分のレベルに合った適切な教材選びが重要です。というのも、ここを間違えるとどんなに時間と労力をかけてもずっと聞き取れないという沼にハマってしまうため、リスニングに自信がない方は、一段階難易度が低い教材から演習をするのがおすすめです。
左の参考書は、本当に優しい単語しか使われない上に例文もゆっくりの「究極の英語リスニング Vol. 1」です。



英語の音声聞くだけでアレルギーが出そうなぐらいだった筆者でも勉強できた参考書の一つです!
非常にコンパクトで持ち運びしやすいので、電車や外出時などでも気軽に勉強できる点も気に入ってました。
また、右の参考書ですが、「関正生のTOEIC L&Rテスト リスニング 神速100問」も本当におすすめです。



TOEICリスニングで問われるポイントが各パートごとに非常に整理されてまとめられているため、「TOEICのリスニング」を理解するのにも非常に重宝する一冊になっています。
まとめ:TOEICリスニングは難しいのでプロのサポートを受けるのも一つの手
- TOEICリスニングが絶望的なのはリーディング力が足りていないからの可能性も
- 弱点対策やテクニック、先読み等の練習で点数UPは確実に可能
- 自分のレベルに合った参考書を選ぶことが大切
- TOEICリスニングが壊滅的な状態で、ニュースや映画に手を出してはいけない
本記事では、「リスニングが絶望的な人がどう対策していけば良いのか」というテーマでお話ししました。
繰り返しになりますが、TOEICリスニングは弱点対策を徹底したり、自分に合った参考書で学習を続ければ必ず点数UPは狙える試験です。



そんなこと言っても、自分一人だと何から勉強すれば良いのかよくわからない…
このような不安がある方は、筆者が提供する「TOEICサポートコース」がおすすめです。
TOEIC920点を取得した筆者が、独学者の悩みに寄り添いながら、文法対策・リーディング対策・リスニング対策などを丁寧に指導いたします。



お気軽にご相談お待ちしておりますので、ぜひ検討してみてください!
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